疑問
映像体験を意図した感情方向に最大限に向けさせる音楽利用
映像で伝えたい雰囲気にあった音楽を使い、音楽に合わせて映像のカット割りや構成をうまく行うと人に感動を与える作品になる(以後良い映像と表現)。一方で良い音楽と作品でも編集方法が作品の意図に合っていなければお互いの良いところを潰してしまう。
動画編集をするときにどのような、どのように音楽と合わせれば編集者が意図した最高の感情を視聴者に引き出せるか。
感覚的に上手に編集している人とセンスがなく苦手な人がいるが、誰でも最低限良い映像制作をするために必要な構成要素は何か。
予測
音楽のリズムやビートと映像の切り替わりタイミングは良い映像を作る上で最も重要で基盤となると考えられる。
他にも
・映像の雰囲気と音楽の雰囲気の掛け合わせ(happy × happyにするかあえてhappy × horrorにするかなど)
・音楽のイントロとサビなどの起承転結と映像の構成をどうあわせるか
など複雑な要素も考えられるが、最初に述べた要素は感情として、快、不快(違和感)の2種類で、シンプルに測定できそうである。
映像と音楽のタイミングがマッチしていれば快 → 音楽が映像をより引き立てている
映像と音楽の切り替わりが不自然なら不快 → 音楽が映像体験を邪魔している
設計
用意するもの
音楽の拍に合わせて切り替わる映像。
拍とずれて切り替わる映像。
(音楽のBPMの速さも違うものを用意したほうが良い?)
(拍と映像のずれレベルが違うものを用意した方が良い?)
→同じ映像と音楽で作られた作品で、映像の切り替わりタイミングだけが違うもので、被験者がどちらの方が直感的に良いと感じるかを調べる。
サンプル1
サンプル2(一秒ずらし)
評価
音楽の拍と映像の切り替わりタイミングがずれていると本当に不快感を感じるのか。
不快感を感じるとして、どれくらい(何ミリ秒)のズレから不快感を感じるのか。
得られるものと応用
・リズム感がない人に再現性のある映像編集方法を教えられる?
・リズム感がない人にそもそもリズム感を鍛えさせる練習ができる?
感覚的に、一回一回の切り替えは、音楽の拍にばっちり合わせて切り替わる方が気持ちいいけれど、たまにあえて音楽の拍と映像の切り替えをずらしたいと思うことがある。合わせすぎるときっちりしすぎて面白みがない(不気味の谷?のように機械が作ったように感じる)けれど、頻度的にずらしすぎても実験で行うように不快感がある。どれくらいの頻度で、どういうタイミングでズレが生じるとより気持ちいい人間的な映像編集になるのかの研究もできそう。