なぜ英語を学ぶのか。私が学ぶ理由はここにある。

なぜ英語を学ぶのか。私が学ぶ理由はここにある。

「英語を話せることは凄いが、自分より話せる人はたくさんいる」

いくら英語を勉強しても、話せたとしても、私より英語ができる人はごまんといます。

TOEICも720点程度と、完璧とは言い難い私の英語スキル自体にはそれほど価値はなくて、ではコミュニケーションツールの一つである英語を使って、自分は何を経験できるのか、どんな価値を生み出すことができるのかを考えることが重要です。

この記事では英語学習を通して

「大学生活で経験したこと」

「私の長所と短所」

「これからの夢と目標」

上記の3点もお伝えしていきたいと思います。

はじめに

私は、高校時代、全科目の中で1番苦手だった英語を、大学2年生になる直前から本気で勉強するようになりました。

もちろん娯楽として楽しく英語学ぶことは良い事だと思うのですが、英語を学習すればするほど、「話せる」にもグラデーションやレベルに大きな差があることを感じます。

英語を一つのスキルとしてアピールする際、終わりのない言語学習で、ただ「大学生活で英語を勉強しました」「英語が話せます」ということ自体には大きな価値はなく、私が英語を話せるとして、それでどんな経験をしてどんな価値を生むことができるかを伝えるべきだと思います。

この記事では、なぜ大学生になって英語を学習しようと思ったのか、少し話せるようになって、英語を通してどんな経験をして、私にどんな価値が生まれるのか、といったことをお伝えできればなと思います!

※忙しい方は「英語を学んで経験したこと」からお読みください!

英語を学びたいと思ったきっかけ

高校時代は本当に英語が苦手で、「将来日本で生活するし、英語なんて必要ない。受験のための英語であってそれ以上は諦めよう。」と思っていました。

私の性格上、興味のあることは体が壊れるくらい時間を忘れて学習してしまうのですが、興味のないことは全くといって良いほど頭に入ってきません。

その成果、当時はまったくもって英語が上達しませんでした。

一方で、私の好きなプログラミングや金融系の学習は1日10時間×週6を1年間続けられる(無理なく楽しんで)自信があります。実際に1年生の時にこのような生活をして歯止めが効かず、大きく体調を崩してしましました。

少し話が逸れてしまいましたが、この半年以上大きく体調を崩していた時期に、昔から好きだった「洋楽」をよりたくさん聴くようになって、自然と「英語が話せるようになった自分」を想像していました。

最初の軽い目的としては、外国人の友達がたくさんいる自分、海外で一人旅をしている自分、海外で働いている自分、外国人の恋人がいる自分、こういう人だったらかっこいいなと思いました。その気持ちがだんだん「英語話せるようになりたい!」と思う気持ちに強く変わっていきました。

どのように学習したか

文法

英単語は無限に近い数あっても、文法は学習に終わりがあるので、まずは大学受験までで使用した分厚い文法書であるクラウン総合英語とNextStageを全て読んで、忘れていたところを無くしました。

単語

次に大学受験までに必要な単語を復習した後に、TOEIC金のフレーズを覚えました。それと並行して、英会話も始めました。その他、句動詞やフレーズ、スラングに関する本も一通り読みました。

英会話

英会話は毎日30分を約8ヶ月間欠かさず行いました。この30分をどう使うかは色々試行錯誤しましたが、フリートークがメインで、できるだけ自分が多く話すことを意識しました。先生が話している間はもちろん聴いていますが、言いたいのに英文が作れなくて言えなかったこと、言えない単語を見つけた時などは素早くメモを取り、言えないことをどんどん潰していくように心がけました。

映画

英語字幕で映画を見ました、聞き取れなかったところはスローで見て、単語の繋がりや発音を何度も復習しました。以下のようにわからない単語やフレーズは全て調べるなど、聞き流しのように見るのではなく2時間の映画を何週間もかけて徹底的に学習しました。単語帳で暗記するより映像と一体化した映画の方がよっぽど効率的に言い回しを覚えられたと思います。

実践

一通り英語の学習をした後、実際に外国人と英語で話してみたいと思いました。しかしコロナ明けすぐでしたし、そもそも外国人と知り合う方法も人脈もなかったので、必死に考えました。詳細は下記の記事にまとめていますが、新しい環境に思い切って飛び込んだりと、とにかくいろいろな手段を試し、外国人の友達の輪を広げていきました。結果的に日本国内でタイ人、台湾人、フィリピン人、アメリカ人、カナダ人、ベトナム人など本当にたくさんのアクセントを持った人たちと英語で話す練習をしました。

留学(1人旅行)

この頃には、色々な価値観を持った人たちと関われる「ツール」としての英語にのめり込んでいたのですが、自分の実力を測るため夏休みを利用して、フィリピンに泊まる場所だけ予約したノープラン2週間1人旅行をしました。

言語交換をしていた友達や、オンライン英会話の先生にフィリピン人が多かったので、フィリピン独特のルールや生活の仕方などは教えてもらい、助けてもらいましたが、2週間英語のみで初めて生活することに、これまで学習してきた成果を体感しましたし、外国でもある程度生きていけるんだという感動に「勉強してよかった!」と思いました。

英語を学んで経験したこと

自分の英語スキルを最大限価値のあるものにするために、色々なことに挑戦しました。

・アジア圏で飛び込み現地の人と一緒に長期生活する(主にフィリピン)
・個別塾の英語講師
・外国人客が全体の9割の小さな和食屋で英語だけの接客アルバイト
・日本で外国人と一緒に生活する

それぞれ人生で新しい経験だったのですが、恐らく自分から飛び込まないと経験できないことだったので、感じるもの、気づき、価値観の変化は非常に多かったように思います。

アジア圏に飛び込み現地の人と一緒に長期生活する(主にフィリピン)

欧米やヨーロッパに行けるほどお金がなかったので、アジア圏で英語力を磨きたいと思いました。また、異文化や途上国の生活にも興味がありました。

中でも大きな経験をしたのは、フィリピンネグロス島の超田舎にある、オンライン英会話の先生のお家に住まわせてもらい、一緒に現地の生活に混ぜてもらったことでした。フィリピンは計2回、合計約2ヶ月間の滞在でしたが、1ヶ月以上この場所に滞在しました。

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見知らぬ日本人を快く迎えてくれた先生のお母さん
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家のお風呂でバケツを使う。お湯はもちろんありません。水回りが一番カルチャーショックを受けました。現地のほとんどのトイレには便座がなかったり、水を流すレバーがないことに苦戦しました。

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毎週日曜日には教会に行き、歌とお祈り、みんなでご飯を食べます
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日本ではほとんど経験のない、信仰心の凄さを目の当たりにしました
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人との関わりをより大切にする文化、外国人の私を本当によく助けていただきました
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近所の子供達が興味を持ってよく遊びに来てくれました
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もちろん英語は通じませんが、それでも遊びに誘ってくれます
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色々な小中学校を見学させてもらいました
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お別れの日。先生の家族です

日本の生活に慣れている私にとって、街中でネットが繋がらない、停電、水回りなどの不便さは感じますが、それ以上に彼らの温かさ、人との関わりは生活の(心の)豊かさをつくっていました。

これは逆に私の日本での生活には無いもので、物質的豊かさと精神的豊かさのバランスの重要性を考えるように。非常に人生観を変えさせられました。

個別塾の英語講師

私自身、高校生までは英語が苦手で、嫌いで、でも成績のためにやらないといけないとといった気持ちでした。

今となっては私にとって英語は「楽しいもの」ですが、もっと早くこの魅力に気づけたらなと思うこともありました。

他人に「英語はやった方が良いよ」と押し付けるようなことはすべきではありませんが、過去の私のように、「やりたくなくても成績のためにやらないといけない、わからないから楽しくない」と感じている人がいるなら、少しでもその楽しさや勉強の仕方を伝えられて、楽しいと思ってくれたらいいなと思いこの仕事に挑戦しました。

生徒の成績を上げるためだけではなく、勉強の楽しさをいかに間接的に伝え、自発的に感じさせられるかは非常に難しかったですが、やりがいも感じました。

記述式アンケートで、生徒が「この先生はわかりやすい」「次もこの先生が良い」と書いてくれたことは今でも忘れません。

外国人客が全体の9割の小さな和食屋で英語だけの接客アルバイト

日本語学校に来ている留学生の友達から紹介をしてもらい、京都三条鴨川沿いの和牛レストランで働かせていただきました。

コロナも落ち着き、京都には外国人観光客が溢れていて、特に外国人に人気のあるこのお店は、オーナーもNYで18年仕事を、他のスタッフも当時は私以外みんな留学生かワーホリ中の外国人でした。常に英語接客、仕事も英語が飛び交う国内留学のような感覚でした。

初めて英語での接客、日常英会話に加えて、ビジネス的なフレーズ、話し方を勉強し、様々なアクセントに対応する良い経験になったと思います。

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日本で外国人と一緒に生活する

アルバイト先、言語交換仲間など日本に住んでいるor留学している外国人と仲良くなり、週末は寝食を共に過ごしました。

さらに数珠繋ぎで様々な国籍の人に会いました。

異文化体験が好きな私にとって、日本のニッチな文化を紹介したり、逆に各国の言葉や文化を知ることができるのは非常に楽しかったです。

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英語を学んで何を感じ何を得たのか

異文化の魅力と思いやりの外交を知る

英語の学習を始めた最初の動機は、自分のスキルアップのためでした。

しかし色々な国について知るうちに、この国にはこんな変わった文化がある、治安はどんな感じで、食べ物は何が美味しくて、どんな日常を送っているのかといった、異文化体験に非常に強い関心を抱くようになりました。

異文化の日常を肌で体験することで、新しい気づき、自分の中の固定観念を変えてくれたり、どのように生きるか、自分がどうなりたいかを強く決心させてくれるまさに鏡のような魅力もありました。

中でも最も重要だと思ったのは、多言語を学び、個々人が世界と繋がることは、小さく最大の外交となることに気づいたことです。

それは人と人とのつながりで、現地の人が温かったり優しいと、見知らぬ外国人である私を親切に受け入れてくれる、助けてくれた国となり、自分の母国と同じように彼らを大切に思うようになるからです。

異文化を知り日本の魅力と課題を知る

異文化の魅力を知ることで、逆に日本の魅力を強く感じるようにもなりました。

私たちZ世代は、「日本は少子高齢化」「これから衰退していくだけだ」というネガティブな情報は耳が痛いほど聞かされてきましたから、日本には魅力もないし「海外に出ないと」と思うこともありました。

しかし、外国人と生活したり、アルバイトで外国人と話していると、日本には食、文化、自然、観光、技術など、私たちが海外に魅力を感じるのと同じように、海外の人々は日本のあらゆる分野に魅力を感じていることに気づきました。

なんだかんだ日本は先進国の1つであり、これらの魅力がこの1つの国に揃っているというのは本当にすごいことなのです。

さらに、先ほど述べた、海外に行って親切にされた経験というのも、そもそも日本という国が日本人の印象を良いものに築き上げてくれたからに他なりません。

これらのことから、「海外に出て働く」というより、日本の魅力と価値を伝えるため「海外に向けて働く」という自分のこれからの目標ができました。

違う常識の中で自分の強みと弱みを知る

違う環境に生活すると、他人をよく観察し、逆に自分の行動にも気を配るようになります。

また、普段の同調圧力や社会的しがらみを受けないので、本来の自分の長所や短所に目を向け、自分には何ができて、本当は何がしたいのかといったことを考えさせられます。

このことから、私は以下の能力に長けているのではないかと思いました。

・人を惹きつける文章を書くのが得意
・プログラミングで設計のアイデアを出すのが得意
・英語で自分の気持ちを話すのが得意
・レシピのないところから料理を作るのが好き

逆に以下のことは苦手(短所)です。

・明るく大きな声で話すのが苦手
・一発勝負で失敗できない挑戦が苦手
・体が弱く環境の変化に敏感

私の長所は、すごい才能があるんだ、というわけではなく、技術自体は凡人レベルだと思います。

しかし、私は人の感情が他の人に比べてよくわかる、恐らくこれが最大の長所であり、短所にもなっているんだと思います。

今目の前にいる人が、私の文章を読んでいる人が、どんな感情を持っているのか、また、これから読む人がどんな気持ちになるのかが経験上普通の人より圧倒的に鮮明にわかります。

人の痛みがわかる、小さな感情の変化がわかる、だからこそ、凡人レベルの私のスキルでも、相手の心を動かすものを作ることができる、振り返ってみるとそう感じました。

逆に、相手の感情を無意識に感じ過ぎてしまう(気にし過ぎてしまう)あまり、長時間他人と一緒にいると、どっと疲れてしまったり、他の人の悲しみや怒りなど負の感情に大きく引っ張られる、自分がどう思われているのかを気にし過ぎてしまう、考え過ぎ、何日も引きずってしまうといった短所でもあります。

自分の特性を知ることは、自分の心の健康やパフォーマンスを管理する上で非常に大事なことなので、長所短所の中身より、気づけたこと自体に価値があると思います。

これからの目標

先ほどの「違う常識の中で自分の強みと弱みを知る」でも少し書きましたが、私はもともと日本は衰退の一途を辿っていると思ってきました。

でも今は「海外に出て働く」というより、日本の魅力と価値を伝える「海外に向けて働く」を大事にしていきたいと思っています。

私は英語学習を通して、日本の魅力を知ってもらい、日本に来たいと思う、実際に来てもらうことで日本をもっと元気にし、成長させていきたいのです。

日本から離れるのではなく、日本と海外を繋ぐ仕事がしたい。

私にできることは小さいかもしれませんが、一人一人の意識の変化が、日本の経済、外交、文化の発展に大きな影響を与えると確信しています。

他の誰もやらなかったとしても、私がやるんだと宣言するためにここに記します。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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